【地球からお引越し?】太陽系外に新たに地球型惑星が7個発見!!

太陽系のご近所に生命が生存できる可能性のある惑星が新たに発見されたそうです。




アメリカ航空宇宙局(NASA)によると、太陽系から約40光年(約3.8*10^17km)ほど離れたところにある” TRAPPIST-1”という恒星の周りに、地球型の惑星が7個発見されたと発表されました。

しかもこの7連の惑星のうち3つは、「ハビタブルゾーン」と呼ばれる、直近の恒星TRAPPIST-1から生命が生存しうる(=水が液体で存在できる)距離のなかに収まっているとのこと。つまり今回発見された惑星には地球外生命体が存在している可能性も示唆されています。

地球型惑星とハビタブルゾーン


そもそも惑星とはなんでしょうか。夜空を見上げるとたくさんの星が煌めいていますが、明るく光っているのは大体「恒星」と呼ばれる太陽と同じように水素ガス等で燃えている星です。それに対して、恒星の周りを回る星のことを「惑星」と呼び、さらに地球のような主に岩石と鉄等で構成される星を「地球型惑星」と呼びます。この他にも、天王星のように主に氷でできていたり、木星のような太陽になりかけたガス惑星もあります。


なお、恒星と惑星の一団を「系」と呼び、地球が所属する系である「太陽系」などを表します。NASAのホームページを見てみても”TRAPPIST-1 System”と書かれているので、今回地球型惑星が発見された系は「トラピスト1系」と呼ばれるようです。

また、ハビタブルゾーンとは、先にも少し述べましたが、ざっくりいえば、ある系の内で水が「液体」で存在できる範囲を指します。(=生命が生存できる可能性がある)

太陽系で例えると、地球の内側を回る「金星」は、大きさも同じくらいの地球型惑星にもかかわらず、太陽との距離が近すぎて気温が極めて高い為、水は大気中に留まっても水蒸気化してしまい、液体の水はほとんど存在できません。

一方地球の外側を回る火星は、今度は太陽との距離が遠ぎて気温が低い為、水も一部存在していそうなことが確認されていますが、そのほとんどがドライアイスの南極等に固体として、つまり「氷」になってしまっているようです。また、火星の場合は惑星の大きさ自体が地球よりやや小さいので、重力が弱い(=大気が薄い)ため、水が宇宙へ蒸発していってしまうという点もあります。


このように、恒星との距離がちょうどいい「ハビタブルゾーン」に、地球と同じサイズの「地球型惑星」が存在していれば、その分生命が存在する可能性が大きくなるわけです。もちろん例外や異説もありますが、それはまた別の機会に触れたいと思います。

また、今回のトラピスト1は太陽よりもずっと小さい恒星であり、トラピスト1系のハビタブルゾーンに所属する惑星群は、主星(恒星)との距離がかなり近くなっています。そのため公転周期が数日(=1年が数日)だったり、恒星との距離が近いがために月と地球の関係と同じように、惑星の一つの面がずっと恒星の方を向いているので、惑星の半分はずっと昼、半分はずっと夜、という状態になっています。なので生命が快適に住める場所は、現実的にはかなり狭そうですね。

40光年は宇宙規模ではご近所! でも……

また、地球外生命体の可否だけではなく、40光年(光の速度で40年)と宇宙規模で考えるとかなりご近所にある惑星とも言えます。もしかしたら、未来ではこの惑星に人類が移住する日がくるかもしれません……!

しかし、いくらご近所とはいえ、40光年という距離を渡航しようとすると、仮に現時点での最高速度の宇宙船(太陽観測衛星ヘリオスBの約70km/s)で全力疾走したとしても17万年くらい※はかかりそうなので、ちょっと気軽なお出かけ気分では遊びに行けないですねえ……(笑

NASAのサイトではマウスをドラッグすることで周囲を見渡せます。

実際に今すぐ現地へ行くのは難しそうですが、幸いにもNASAがホームページ上で360度視認可能なVR画像を公開していますので、どんな場所なのか見てみるといいと思います(笑

Exoplanet surface in 360 VR(外部リンク)

しかし観測技術の向上とともに、今までは別の星の陰になって発見できなかった近場の惑星が見つかるなど、新たに発見される惑星は年々増えています。なので、もっと近いところに地球と同じような惑星が見つかるかもしれないですし、あるいはSFで出てくるような「重力エンジン」や「反物質エンジン」、もう少し現実的なところなら「電子励起エンジン」のような新技術が登場し、もっと早く40光年の距離を渡航できるようになるかもしれません。おそらく、その前に火星とか月にいくことになるでしょうが……。実際火星については片道切符の植民計画が着々と準備されているようですが、この話はまた次の機会にでも。

地球外で休暇を過ごす日も遠くないかも……?

以上、宇宙は広くてわけがわからないですが、分からないことだらけなのでその分夢が広がりますね。今後も宇宙やテクノロジーの記事は紹介して行きたいと思いますのでよろしくお願いします~。

参考サイト:

https://www.nasa.gov/press-release/nasa-telescope-reveals-largest-batch-of-earth-size-habitable-zone-planets-around
https://exoplanets.nasa.gov/trappist1/

※ 当記事で使用している画像は一部を除いてNASA様のWEBサイトより引用しており、その権利は全て当該団体に帰属します。
※ 光速は概ね30万km/sなので、ヘリオスBの速度(70km/s)の4,286倍くらい。なので光が40年かかるなら、ヘリオスBではその4,286倍かかるので一定速度で進み続けた場合は17万年くらいとなります。