今回は座間と厚木をつなぐ「座架依橋」を特集。
こんにちは。ずずなし編集長のこんぶです。今回は座間周辺のスポットのひとつとして、座架依橋をご紹介したいと思います。
座架依橋とは?
座間にお住いの方はよくご存知かと思いますが、座間市西部には相模川という大きな川が流れており、神奈川県央地域はこの相模川を境に東西に分断されています。
相模川を渡る橋はいろいろありますが、座間周辺ですと、高田橋、昭和橋、あゆみ橋などが並び、そのひとつとして座架依橋(ざかえばし。読み方については文末に「おまけ」があります。)があります。座間市内においては厚木側に渡れる唯一の橋であり、市内外交通の要となっています。
座架依橋の歴史
そんな今では当たり前の座架依橋ですが、当地では古くから渡船が行われており、戦後もしばらくの間は橋がありませんでした。その後1959年に木製の橋が建築されましたが、大水の度に流されてしまうなど、なかなか困難な状況が続きました。
実際、数十年前(1980年代)までは、狭隘な橋の為片側交互通行であったり、いわゆる「沈み橋」と呼ばれ、川が増水すると水のなかに浸かってしまうような状況だったそうです。そんな状況を改善するため、1982年8月の台風10号による流失を契機として、恒久的な橋への切り替えが行われることとなり、1988年の着工後、1992年に現在の座架依橋が完成しました。
※おまけ:座架依橋の「読み方」にまつわる小話
座架依橋の名前は、座間と厚木の依知(読み方はエチ。地名)を架ける橋、というのが由来だそうです。なので本当は「ざかえ」橋が正しい読み方なのですが、座間側では昔から何故か往々にして「ざかい」橋と呼ばれることの方が多いです。その確かな理由は定かではないのですが、おそらく字をそのまま読んでしまったのでしょうね(笑)
橋なのに坂!実際に歩いてみよう!
では実際に歩いてみましょう。それほど長い橋ではないのであっという間に歩き終わってしまいますが、まずは座間側の座架依橋入口交差点から橋へ向かいます。
座架依橋の特徴は、その形状にあります。座間は元々坂の多い町なのですが、この座架依橋もよく見ると結構な坂になっているんです。画像は座架依橋から座間側を眺めたものですが、すでにこの時点でかなりの高低差があります。これが1つ目の坂です。
最初の坂を上りきると、橋の遥か向こう側に大山を始めとする丹沢山系の峰々が連なっているのが見えます。季節によって色を変える山々の姿は、なかなか壮麗です。
ちなみに橋の欄干には相模川にまつわるオブジェクトが各所に設置されています。これは相模川を泳ぐ鮎の像ですかね。
こちらは大凧。以前別の記事を書きましたが、座間や隣接する相模原の地域では毎年5月になると競うように大凧を揚げる「大凧まつり」が開催されています。
橋から見下ろした相模川。水面が日射しを反射して美しいです。この川の表情も春夏秋冬で変化がありますので、おいでの際はチラッとご覧ください!
さて、座間から厚木側へ進むこと、わずか10分程度。あっという間に厚木市へ入ります。
頭上を見上げると圏央道が走っています。10年くらい前まではこれがなかったので、また違った風景が見えましたが、圏央道使うと埼玉・茨城へ早く行けるようになったので、これはこれでよしとしましょう(謎&偉そう)
さて、ここからが座架依橋の2つ目の「坂」です。厚木市側へ渡り切ったあたりで、国道129号線へと続く道には結構な高低差があり、橋なのにぐいっと台地の頂上へ向かって昇っていきます。
厚木側から座間方面を眺めた様子。圏央道で切れているのでわかり辛いですが、それでも高低差を感じることができると思います。
橋を上りきると国道129号線との交差点「関口中央」に到着です。座間からこの交差点までの距離は、地図上では大したことないのですが、実際歩いてみると結構疲れます(笑)橋の上はやや風が強いのもありますが、やはりそれなりの高低差を上っているんだなぁと実感できます。
座間にお住いの方なら車で通りすぎることはままあるかと思いますが、みなさんも散歩や運動のついでに一度ゆっくり座架依橋を歩いてみてはいかがでしょうか! もちろん市外の方も、座架依橋のほかにも桜並木や、ちょっと変わった隧道、あるいは湧水なども市内各所・近傍に多数ありますので、ぜひ遊びにいらしてください(笑
ずずなし通信では今後も座間周辺のスポットを紹介していきますので、座間の再発見・観光のご参考にしていただければ幸いです。以上、こんぶでした!