紅葉ライトアップ&千と千尋の神隠しのモデル!「江戸東京たてもの園」

今回は江戸東京たてもの園の夜間ライトアップをご紹介。




人の営みとともに移り変わっていく「建物」。往々にして役目を終えた建物達は、取り壊され、その営みの痕跡やまちなみも、やがて人々の記憶のなかにだけ残る運命にあります。しかし、そんな変わりゆく建物達の一角を保存している貴重な施設が、東京都小金井市にあります。しかもジブリ映画「千と千尋の神隠し」のモデルになった建物なども多くあるようです!

今年も紅葉&ライトアップイベント開催!


同施設では例年秋の紅葉シーズンに合わせてライトアップイベントを開催しているので、今回はあわせてこちらもご紹介したいと思います。なお今年の紅葉ライトアップイベントの開催日程は次の通りです。

イベント開催日程:2017年11月24日(金) ~ 26日(日)
※各日16時30分~20時00分まで。詳しくはこちら。

実際に行ってみよう!


当ずずなし通信の活動拠点、座間から小田急相武台前駅から電車を乗り継ぐこと約1時間半、さらにJR中央線武蔵小金井駅から徒歩10分。住宅街に開けた緑豊かな公園内に「江戸東京たてもの園」は所在します。(入園料大人400円)


園内には江戸時代~昭和にかけての日本の名建築が並びます。特に古い建物としては、茅葺屋根がどこか懐かしい江戸時代の農家住宅「吉田家住宅」などもあり、明るいうちからでも紅葉の雰囲気を楽しむこともできます。


内部では囲炉裏もたかれていて、その周りでボランティアの方々が家由来や各部の説明をしてくれます。みなさん親切で和気藹々としていて、とてもいい方たちばかりです。


まだあたりが明るいので少し見物していると、古いバスも飾ってありました。なんだかこれはトトロに出てきたバスっを思い出すようですね(笑


ぶらぶら園内を散策しているうちに、いよいよ陽が傾き始めました。芝生と木々から染み広がる夕闇に、淡い暖色の光が浮かびあがって、俄かにライトアップイベントが始まります。


家の中から漏れ出す光にも背を押され、夕暮れがますます駆け足で迫ってくるように感じます。


明るいうちに見る紅葉もきれいですが、夜闇に浮かび上がる赤や黄色の葉も神秘的です。


こちらは彼の有名な幕末の政治家「高橋是清邸」。暗くて少々わかり辛いですが、立派なお家です(感服)


またこの高橋是清邸の2階からみた紅葉もとても美しい。庭園に植えられた木々を一望することができます。


せっかくなので、普段は見れない夜の建物も見学したいと思います。こちらは3階建ての商店。コンクリートの表面と、木枠がレトロでかわいいですね。現代こそこういうデザインがあってもいいのではないかと思います。


路面電車もいました。行先は新橋。昔はこの車輛のなかにどのくらいの人が乗っていたんでしょうね。


さらに街角を進みます。同じく3階建ての商店。1階は花屋?と薬屋さんのようです。


薬屋さんの内部。冒頭で触れておいてちょっと放置気味でしたが、こちらは「千と千尋の神隠し」に出てきたカマ爺の部屋のモデルのようです。薬の引き出し、ちゃぶ台、薄明り、まさに千と千尋の神隠しの世界そのままですね。


園内奥へ行くと伝統的な銭湯「子宝湯」がありました。この外観が映画のなかで千尋が働くことになる「油屋」のモデルにもなっているそうです。こういう銭湯は座間にはないので、まだ残っているところはぜひぜひ末永く残ってほしいですねえ……。


入浴者心得もあります。お風呂に入るときは守りましょう。


ぼんやりと明かりが灯っていると、まるで昔の建物達がまた息を吹き返したようですね。


さて、ぐるっと一回りしてくると、いつのまにか広場ではキャンドルアートによるライトアップも始まっていました。


そのすぐ横には露店も出ていますので、小腹を満たしたり、ちょっと休憩するにもおすすめです。


ちなみに私はお腹がすいたので豚汁をつまみました。なお、予想外に具だくさんでがっつり入っています(笑


また、園内にあるカフェでは生演奏のコンサートも行われています。秋の夜長に響くバイオリンの響きと虫の声は、なかなかロマンチックです。


時間の都合上すべての建物や施設を紹介することはできませんでしたが、江戸東京たてもの園には多くの古い、けれど懐かしいまちなみが再現されています。園内はほどよく広く平坦なので、家族や友達、カップルで来ても楽しめる施設であると思います。

また、秋だけでなく、そのほかの季節も各種のイベントが開催されており、さらに季節ごとに建物達の別の顔つきを眺めることもできます。もちろん千と千尋の神隠しのモデルという意味でも面白い施設ですが、それ以外の建物も現代ではなかなかお目にかかれない雰囲気と歴史を感じさせてくれますので、ぜひぜひ一度ゆっくりご覧になってみてください!

以上、今回は気まぐれに「江戸東京たてもの園と紅葉ライトアップイベント」のご紹介でした!皆様ぜひぜひ足をお運びください。

※ この記事内にて使用している画像は、取材時のものです。あらかじめ御了承下さい。

施設名:江戸東京たてもの園
閲覧料:大人400円(詳しくは以下WEBサイト参照)
WEB:http://www.tatemonoen.jp/
所在地:東京都小金井市桜町三丁目



コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です