たまには本でも読んでみませんか? 今回は「四畳半神話大系」をご紹介!
読者の皆さんの利便性や生活の糧になる情報を紹介しようと立ち上げた当「ずずなし通信」ですが、たまには本の紹介でもしてみようかと思います。記念すべき1冊目は「怠惰な大学生」×「SF」という異色組み合わせのお話、森見登美彦さんの「四畳半神話大系」です。
三行ざっくりあらすじ
○ 大学正門で繰り広げられる熾烈なサークル勧誘。そこで主人公「私」が、奇妙なサークルに勧誘されてしまったことから、怠惰で破廉恥かつ汚い男汁の滲み出る大学生活がスタートする。
○ 憎むべき親友である「小津」や、大学8回生の仙人「樋口師匠」、あるいは人形愛に溺れる変態先輩「城ヶ崎先輩」など個性あふれる登場人物たちの、それぞれの青春と怠惰と変態とSFが交錯する複雑怪奇なお話。
○ 明石さんはかわいい。
おすすめポイント!
この「四畳半神話大系」の舞台は、実名こそでてきませんが京都大学です。大学生の「私」と、個性あふれる奇人・変人たちの掛け合いが絶妙であり、また「光源氏の赤子時代もかくや……」などと文体だけは難しそうですが、書いてあることの殆ど、いえ9割は極めてくだらない内容であったりしますので、割合すらすら読めます。
こんな人におすすめ
内容としては、大学生活を舞台にしているので大学生諸氏はもちろん、高校生から大学生活を懐かしむ社会人にもおすすめです。特に、鼻高々にこれらから始まる大学生活へ淡い期待を募らせる高校生諸君にあっては、その鼻をぽっきりへし折ってくれることでしょう。
観光スポット本としても!(聖地巡礼)
また、京都大学が舞台となっているため、大学周辺の喫茶店「進々堂」や、京都市内の有名な飲み屋街「木屋町」など京都のあらゆるスポットが話中に登場するので、観光スポット探しとしても利用できます。また、公式から話中の名所を巡る案内本も販売されていますので、興味があればご一読ください。
アニメもあり
また、本から入るのに抵抗がある方は、過去にノイタミナ枠で放送されていたアニメ版もありますので、まずはそちらから入ってみても良いかもしれません!
今ならアマゾンで1話無料で視聴もできるようですので、ぜひぜひお試しください。
さて、本編の内容にはほとんどふれていませんが、具体的なお話は読んでいただくのが一番だと思います。記事中ごろにも書きましたが、文体こそ硬そうに見せていますが、内容は本当にくだらないことなので笑いながら読めると思います。ぜひ、通勤通学の道中のお供などにどうぞ! 以上、また次回も何かしらの本をご紹介したいと思います。