撃って爽快!当たって痛快!!<クレー射撃!>

※このページは鉄砲の種類を紹介することに重きをおいている蛇足ですので、さっさと免許取得の過程を見たい方はこちらからどうぞ。

目次

鉄砲(銃)の種類について

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鉄砲とは、「拳銃、小銃、機関銃、砲、猟銃、その他金属製弾丸を発射する機能を有する装薬鉄砲及び、空気銃」のこと。と、これだけ言われてもよくわかりませんね笑

おそらく、鉄砲と聞くとまず頭に浮かぶのは歴史の教科書なんかに載っている種子島(火縄銃)や、海外ドラマや映画でバカスカ撃ちまくっている拳銃(ハンドガン)や短機関銃(サブマシンガン)などかと思います。それらも含めて日本の法律では鉄砲と呼んでいる訳ですが、実際鉄砲(銃)にはどんな種類があるのでしょうか。まずは鉄砲の種類を簡単に説明したいと思います。

学校の教科書に載っている火縄銃

学校の教科書に載っている火縄銃の例




拳銃(ハンドガン)

名前の通り拳(=手)で扱える銃です。日本の警察や海外ドラマ「ハワイファイブオー」とかの主人公たちが普段腰に携帯しているやつです。特徴としては、装薬(弾を撃ちだすための火薬)は少なめですが、主な口径(弾の大きさ)は9mmや11mmと比較的大きめです。
なお日本で合法的に個人で所持するにはピストル競技の選手になる方法しかないのですが、選手枠には定数が決まっておりかつ常に満員状態です。また選手は大体警察関係者か自衛隊の方なので、日本での合法個人所有はほぼ不可能とお考えください。

競技用ピストルの例(ワルサーOSP)。

競技用ピストルの例(ワルサーOSP)。

任侠映画の大親友ことソヴィエト製拳銃の「トカレフ」くん。

任侠映画の大親友ことソヴィエト製拳銃の「トカレフ」くん。

小銃(ライフル)

日本でも合法的に所持できる可能性のある鉄砲のひとつ(条件あり)。
ライフルとは本来はライフリング(施条)という銃身内に弾丸をまっすぐに飛ばす為に回転させる螺旋状の溝を施した銃身を備える銃全般を指すものでしたが、現代では画像のような軍隊や狩猟で使われる個人用の長物の銃を指します(詳しい定義はWiki等を参照ください)。
口径は5.56mmや7.62mmとハンドガンに比べて小さめの弾が多いですが、装薬は倍以上のものなどもあり高威力(=遠くまで届く=殺傷力も強い)です。また弾の大きさや長さのバラエティが豊富で、7.92mmとか5.45mmなどもあります。日本で所持できるのは概ね7.62か7.92あたりでしょうが、稀に10mm以上とかいう対物ライフルに近いものを所有されている方もおります……笑(ただしそんな大口径の弾や5.56mmなどを使うライフルは基本軍用なので、現在はまず新規の許可はおりないでしょう)
なお、日本における所持では、装弾数が弾倉内5発+薬室内1発以内であること、狩猟の専業従事者か後述の散弾銃を10年以上使用した経験がないと所持できない、などの諸々の制約条件が付きます。

第二次世界大戦時のドイツ軍の小銃「マウザーkar98」

第二次世界大戦時のドイツ軍の小銃「マウザーkar98」

自衛隊の正式採用ライフル「89式小銃」

自衛隊の正式採用ライフル「89式小銃」

民間用ライフル(M700)一般的に猟銃として所持できるのはこのようなタイプ。

民間用ライフル(M700)一般的に猟銃として所持できるのはこのようなタイプ。

機関銃(マシンガン)

ざっくりいうとライフルの弾を自動連発(フルオート)できる大型の銃です。単に機関銃というと、映画ランボーで主人公が腰に抱えて撃ってるあれ(M60)です。ただし、機関銃には亜種があり、短機関銃(サブマシンガン)や機関拳銃(マシンピストル)といった場合は上述の拳銃の弾を連発で発射します。なお、日本での個人所有はどうあがいても不可能です。どうしても国内で機関銃を撃ちたい場合は、自衛隊に入るしかありません。

ランボーさんやシュワちゃんも大好きな「M60機関銃」

ランボーさんやシュワちゃんも大好きな「M60機関銃」

アメリカ軍戦車等に搭載される「M2重機関銃」口径はなんと12.7mm!

米軍の戦車等に搭載される「M2重機関銃」口径はなんと12.7mm!



ロシア製サブマシンガン「PP-91」

ロシア製サブマシンガン「PP-91」

散弾銃(ショットガン)

日本でも合法的に所持できる可能性のある鉄砲のひとつ(条件あり)。
そして、今回のクレー射撃に使う鉄砲です。名前の通り小さな弾がたくさん飛び散る「散弾」を発射します。いろいろな種類がありますが、クレー射撃では「上下二連」と呼ばれる銃身が上下に連なったものがよく使われ、狩猟用は水平二連の方がいいと聞きます。この他にもポンプアクションやオートマチックタイプなどもあります。

上下二連の散弾銃の例

上下二連の散弾銃の例

水平二連の散弾銃の例

水平二連の散弾銃の例

ポンプアクションタイプの例。(これはたまに見かける)

ポンプアクションタイプの例。(これはたまに見かける)

ロシア製のフルオートショットガン(SAIGA)

ロシア製のフルオートショットガン(SAIGA)

 

空気銃(エアーライフル)

日本でも合法的に所持できる可能性のある鉄砲のひとつ(条件あり)。
ちょっと番外。猟銃には火薬を用いて弾を飛ばすもののほかに、空気圧等を用いるものもあります。簡単に言うと巷で販売しているエアーソフトガンのすんごい強いやつみたいなものです。ただ、市販のエアーソフトガンはBB弾という丸い弾を使いますが、エアーライフルの場合は鼓弾という女子トイレのマークみたいな弾を発射します。こちらは主に標的射撃や、一部狩猟などにも使われています。

鼓弾の例

鼓弾の例

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競技用エアーライフルの例

以上、いろいろ見てきましたが結論を言うと、日本で一般に所持が許可される可能性が高いのは、「散弾銃」と「ライフル」または「空気銃」のみになります。

なお上にも書きましたが、今回の「クレー射撃」で使用するのは「散弾銃」です。また仮にライフルを所持したいと考えた場合も、通常10年以上の散弾銃の使用経験が必要になります。なので、どのみちまず「散弾銃」の免許を取得しましょう。

次のページからは、やっとこ猟銃免許の取得について触れていきます。

 

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